2017 09 ≪  10月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2017 11
スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
遠い夏の日のちょっと不思議な話・・・その4
2009/12/09(Wed)
横尾山荘を出発した僕たちは、この日の目的地である「殺生ヒュッテ」に向かって歩き出しました。
「殺生ヒュッテ」は、槍ヶ岳までもう一息、というところに建つ山小屋です。
横尾から先は本格的な山道ですが、まだ勾配はそんなにキツくはありません。
槍見河原、一ノ俣、二ノ俣、というところを過ぎて、槍沢ロッジ到着・・・
このあたりから、キツくなります。
残す距離は4.5kmほどと短い・・・しかし・・・
その4.5kmというのは水平距離であり、垂直方向で考えると、なんと1000m以上あるのです!!
つまり、ここから先、1000m以上の高度をかせがねばならないのです。
ちょっと想像してみてください・・・
ふだんは絶対に担がないような重量の荷物を背負って、1000mのビルを階段だけで昇っていくことを・・・

みなさんは、「そりゃ、ちょっと初心者には無茶な計画やなあ・・・やっぱりNってアホ?」
と思われたことでしょう (^^ゞ
では、なんでこんな無茶な計画を立てたのか・・・
それには、まず同行の三人について説明しないといけません。

Mくん・・・卓球の名手であり、文学青年。山をこよなく愛する男で、四人の中では唯一の登山経験者。
Yくん・・・大学時代は空手部の主将で、卒業後も空手はもちろん、このころはトライアスロンにまで挑戦していたスポーツマン。
Hくん・・・大学のときは軽音楽部でドラムをたたいていましたが、中学、高校と陸上部に所属。走ることが趣味でフルマラソンなんてへっちゃらなマラソン大好き人間。

つまり、僕を除いた三人は、体力には思いっきり自信のある人間なんですね。
では、僕はというと・・・継続的に運動やトレーニングをした経験はなかったんですよ・・・(>_<)
でも、この三人ほどではないにせよ、決して一般の人より体力が劣るとは思っていませんでした。
(まあ、単なる本人の思い込みだったのかもしれませんが・・・)
そこで、若気の至りと言いますか、
「初心者にはキツいかもしれないけど、俺たちなら、絶対に大丈夫!!」的な計画を立ててしまったんですよね・・・

しかし、やはりというか・・・ふだんの鍛錬はウソをつかないものですね。
僕以外の三人は、キツくなった山道も楽々と登っていきます。
そして僕はというと・・・体力切れと頭痛で動けなくなりました~ (T_T)
いわゆる『高山病』というやつですね、ハイ。
すると三人は、僕のザックの中の荷物をほとんど全部三等分して、自分たちのザックに入れてくれました。
なおかつ・・・
タオルの一方を僕の手に握らせて、そのもう一方を自分たちが引っ張るカタチで、僕が登るのを助けてくれました。
(僕たちの間では、これを『機関車トーマス!!』と呼んでいます (^^ゞ)
ほんと・・・いいヤツらです・・・

そんなこんなで、少しずつ高度をかせいでいったのですが、途中で恐ろしい場面に出くわしました。
岩や石ばかりのガレ場を登っていたときのことです。
「落(ラク)~!!」
というMくんの大きな声が聞こえました。
足元を見ながら歩いていた僕がふと顔を上げると、人間の頭よりも大きな石が、
ゴロゴロとこちらに向かって転がってくるのです・・・
あんなのにまともにぶつかったら、登山どころではありません。
ヒヤヒヤしながら、そのガレ場を通過しました。
そして、どうにか日が暮れるまでには目的地である「殺生ヒュッテ」にたどりつくことができました。

夜には缶ビールを購入して乾杯しました。
そして、満点の星空!!
空の中に星がちりばめられているというよりは、
星々の光のすき間から辛うじて夜空が見える・・・そんな印象でした。
「ものすごくしんどかったけど、やっぱり来てよかった・・・」
しみじみとそう感じました。ほんと、素晴らしかったです。

翌早朝、槍に向かって出発。
その肩にある「槍ヶ岳山荘」でザックを下ろし、あらてめて穂先を見上げると、
写真で見てなんとなく知ってはいたものの、いやはやなんとも凄まじい・・・
ほぼ垂直の壁がそびえてます。
ゴツゴツした岩をたよりに三点確保しながら、時には鎖や梯子を使ってよじ登る・・・
そして、登頂!!
360度のパノラマで、ものすごい爽快感でした !(^^)!
今日もまた快晴であることに感謝しつつ、「絶景!!」と心の中で叫んでいました。
(しかし、ビーチサンダルで登っていた人がいたのにはほんとに驚きました)

槍ヶ岳山荘でザックを背負うと、本日の目的地、「北穂高小屋」に向かいます。

この日の行程はこれらのサイトを参考に見ていただければ、だいたいの様子はわかっていただけると思います。


悠々山歩会の山歩き


阪奈ビルフィッシュクラブ



さらに興味のある方には、コチラ ↓ が絶対オススメ!!
(「その1」から「その9」まであるので、全部見るのはタイヘンですが・・・
 もし続きを見ようと思う方は、YouTubeに飛んで『ルート図鑑』で検索していただければ、
 「その9」まで全部出てくると思います (^^ゞ)




北穂高小屋までは約5km・・・しかし・・・難所がいっぱいでした・・・(>_<)
そしてその道中に、あの不思議な出来事が待っていたのでした・・・

槍ヶ岳から北穂高小屋まで続く難所の数々・・・
それを考えれば、初心者にはこの日の行程もまた無茶、無謀な計画だったと言うべきでしょう。
つかんでいる岩や足をのせている岩が急に崩れたら・・・
うっかり足を滑らせたら・・・
何かでバランスを崩したら・・・
落石に当たってしまったら・・・
どれも命にかかわる事故になりかねません。
しかし、怖さよりも面白さ、ワクワク感・・・
当時の自分たちの心の中では、そういうものの方が勝っていたのでしょうね。

激しいアップダウンを繰り返し、大喰岳、中岳と過ぎ、
昼食も兼ねて本格的な休憩をとったのは、「南岳小屋」だったと思います。
ゆっくり腰を下ろし、バーナーを出して、スパゲティをつくって食べました。
その後、非常食として持ってきていた「スニッカーズ」をザックの中から取り出したYくん・・・
そのスニッカーズは、ザックの中で熱のために半分融けてグニャグニャになっていました。
Yくんと、それを見ていたHくんは、
「『スニッカーズ』じゃなくて、『グニャッカーズ』や~!!」
と大笑い・・・\(≧▽≦\)(/≧▽≦)/
とても穏やかな時間が流れていました・・・
そう・・・このときはまだ・・・


長文におつき合いいただいて、どうもありがとうございました m(_ _)m
本日はここまでで~す (≧▽≦)


 人気ブログランキングへ
この記事のURL | 物語 | CM(8) | TB(0) | ▲ top
<<遠い夏の日のちょっと不思議な話・・・その5 | メイン | 遠い夏の日のちょっと不思議な話・・・その3>>
コメント
- 命知らず -
スゴイですネ
Nさんとその友人達の勇気にビックリです。
僕なんか葛城山をケーブルを使わずに登ったとき
途中で何回も後悔しました「あ~しんどい~心臓が痛い」
「あの楽ちんな乗り物に乗れば良かった~」って
Nさんのこのお話しは僕には信じられないくらい
大冒険です。
2009/12/09 22:15  | URL | 骨男 #FXbBe/Mw[ 編集] ▲ top
- Nさん -
Nさん,この御話しは実話ですよね。
でもまるで小説のようです。
Nさんは小説家を志された事があるんですか?
そんな気がしました。
2009/12/09 22:22  | URL | りら #-[ 編集] ▲ top
- 骨男さん、ありがとうございます -
こんばんは、骨男さん \(^o^)/
こちらこそ、いつもホントにありがとうね (^^)

ほんと、大冒険というか、無謀にもほどがある(特に僕にとっては)という感じの挑戦でした~ (≧▽≦)
「勇気」なんて言ってもらえるようなものではないですよ~ (*^_^*)
きっともう二度と行くことはないやろな~、と今は思っていますが・・・
でも、また行きたくなるかも (^^ゞ
そのときは一緒にどう? (^^♪
2009/12/09 23:18  | URL | N #4.PzH.q.[ 編集] ▲ top
- りらさん、ありがとうございます -
こんばんは、りらさん !(^^)!
そうですね、忘れている部分もあるのでカンペキとは言えないですが、ほぼ実話です (^◇^)
小説のようですか~、ありがとうございます (^_^)v
実は、小説家は僕の憧れの職業のひとつなんですよ。
目指したこともあるし、今でも「なりたいなあ」と真剣に考えることがありますね (^^ゞ
2009/12/09 23:22  | URL | N #4.PzH.q.[ 編集] ▲ top
-  -
Nさん、こんばんは♪
すごいですね~!リンクを貼っていただいた「阪奈ビルフィッシュクラブ」さんのサイトを拝見しながら
読ませていただきました~♪Nさんのおっしゃっておられるとおり、「360度のパノラマで、ものすごい
爽快感」ですね!!サイトの写真がどれもきれいなものでしたので、感動して泣きそうでした!
(⇒僕は何故か、写真に感動すると自然に泣けてきます…笑)
しばらくぼーっと眺めながら、是非、行ってみたい…本当にそう思いました!

それにしても、すごいところを登山されたのですね。
大小の岩で足場の悪いところを登っていくんですから、命にかかわる…とおっしゃるのも納得です。
だからこそ、壮大な景色と美しい花々、満天の星空…を目にしたときの感動も大きくなるんですね。
ところで、お話もますます面白くなってきましたが、さて、これからどうなるのでしょうか。
とても楽しみです♪ありがとうございました!
2009/12/09 23:27  | URL | shun #JalddpaA[ 編集] ▲ top
-  -
Nさん、こんばんは(^^)
ブログに優しいお言葉、ありがとうございました(^^)もう大丈夫です☆ご心配をおかけしました(^^;)

それにしても、登山って侮れない!!ですね。
険しい山に登るのは大変とは知っていましたが、本当に辛そうです。高山病も、話には聞いたことがありますが、大変でしたね(>_<)
でも、険しい山だからこその達成感はすごくありそうです(^^)

しかも、この後何かが起こりそうな予感ですよね??
かなり楽しみです(^^)
2009/12/10 00:04  | URL | Aki #EVEuRZgM[ 編集] ▲ top
- shun さん、ありがとうございます -
おはようございます、shun さん !(^^)!
いつも本当にありがとうございます m(_ _)m

ほんと、槍ヶ岳の頂上からのパノラマは、それまで経験したことのない感動を与えてくれました (^^)
山なので、せっかく登頂してもガスっていて何も見えない、なんてこともよくあるみたいですが、僕たちの場合は本当に幸運で、はるか遠くまでバッチリ見渡せました (^^♪
けっこうな道のりではありますが、shun さんにもぜひ見ていただきたい素晴らしい景色です (^_-)-☆

でも、本当に危険な箇所もあって、初心者にはキツかったです (^^ゞ
ただ、おっしゃるように、そういう苦労が感動をより大きくしてくれるというのもまた、登山のいいところなのでしょうね (^▽^)b
話のほうは、今日と明日が核心部分になりそうです。
どうぞ、お楽しみください~ \(^o^)/

それから・・・
写真に感動すると自然に泣けてくる・・・って、とても素晴らしいことだと思います。
(僕の場合は、年のせいで涙もろくなりましたが・・・(^^ゞ)
そこまで何かを感動的に捉えることができるということは、
感動を生み出すために必要な感覚が、shun さんには十分に具わっているということだと思いますよ。
 (^_^)v
2009/12/10 11:26  | URL | N #4.PzH.q.[ 編集] ▲ top
- Aki さん、ありがとうございます -
Aki さん、おはようございます (^^♪
こちらこそ、いつもありがとうございます m(_ _)m
お元気になられましたか、よかったです!! \(^o^)/

僕の場合、初心者のくせに無茶な計画を立ててしまったので自業自得ではありましたが、
高山病は本当にツラかったです・・・(T_T)
まさに、おっしゃるとおり、登山というのは決して侮ってはいけないものでした (^^)
でも、やっぱり達成感はものすごくありました (^_^)v

お話の方は、これからがいいところですので、
楽しんでいただければうれしいです (^^♪
2009/12/10 11:38  | URL | N #4.PzH.q.[ 編集] ▲ top
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://kuma009.blog6.fc2.com/tb.php/86-93e06d35

| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。