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「ヒト」という存在
2009/01/19(Mon)
14年前の1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。
我が家に関して言えば、幸いなことに食器棚から皿やらコップやらが飛び出してそれらが割れた程度でした。しかし、悲しいことにものすごく多くの方々が亡くなられ、生き残った方々も体と心に大きなキズを負われました。今はそのキズはもう癒えたのだろうか、もとの暮らしとはいかないまでも、それに近い暮らしはできるようになられたのだろうか、と考えることがあります。

先ほど言いましたように、我が家の被害は決して大したものではありませんでした。しかし、ビルやマンションというのは上の階ほど揺れるようにできているようで、揺れ自体はものすごいものでした。そして、その揺れの中で、一瞬ではありましたが、僕自身も死を覚悟しました。「大丈夫や!!絶対に助かる!!」と家族に対して叫びながらも、「ああ、自分はこんなふうな死に方をするのか・・・」と考えていました。

そしてこの地震の後、ちょっと不思議なことが起こりました。けっこうな確率で、地震を予知することができるようになったのです。なぜかふと、「地震が来る!!」という直感というか閃きというか、そういったものが頭をよぎるのです。そして、その後たいてい一両日中に地震が起こるのです。と言っても、どこでどれぐらいの規模の地震が起こるかということまでわかるわけではありません。主に自分の住んでいる地方で起こることが多かったですが、遠く離れた土地で地震が起こったこともありました。
もちろんはずれることも多々ありますし、地震の規模も場所も特定できないのだから、役に立つような能力ではありません。それに、時間が経つにしたがって、その閃きのようなものが頭をよぎらなくなってきましたし、確率もどんどん落ちてきています。

でも、こう考えるんです。あの阪神大震災の後、僕のように地震を予知できるようになった人はきっとたくさんいるんじゃないかと。それは、なぜか・・・。
地震や津波、山火事などが起こる前にそこから動物や鳥が姿を消してしまった、という事実がけっこうあるそうです。また、「動物や鳥は自然災害や事故などの危険を事前に感知する能力がある」という話は、みなさんも耳にしたことがあると思います。
僕は、人間にもこういった能力が当然あると思っています。ただ、それに頼らなくても生活できるようになってしまったが故、その能力は体の奥深くにいつのまにか封印されてしまったのではないかと思うんです。その封印された能力が、災害や事故などを体験したことをきっかけにして再び目覚めるということは、十分にあり得ることなのではないでしょうか。また、僕自身に関して言えば、その予知がだんだんできなくなってきた理由は、阪神淡路大震災の後、それほどの大きな自然災害や事故を経験せず無事に過ごしてこれたことに起因するのではないかと思っています。つまり、平穏な生活を送れるという安心感が、せっかく目覚めた危機感知の能力を、再び体の奥の方へ押しやって封印しようとしているのです。

「ヒト」というのは今でこそ、地球上の生物の中で突出した存在ではありますが、もともとは野生生物たちと共存していたのです。その時代、「ヒト」は完全に「自然の一部」であったと思います。しかし、今はどうなんでしょうか。
自然から様々な恩恵を受けてきたにもかかわらず、その恩に報いるようなことを現代の「ヒト」が自然に対しておこなっているでしょうか。もし、自然というものが意思をもったひとつの大きな存在であると考えるならば、「ヒト」というものが自分の中に存在することをこのまま許し続けてくれるのでしょうか。技術が進歩し、世の中が便利になること自体は決して悪いことではないけれど、一元的な見方を改めて、自分たちが自然の一部であるという事実をもう一度しっかりとかみしめて考えてみる必要があるように思えてなりません。


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コメント
- そうですね・・・ -
こんにちは
コメントありがとうございました。

まずは、大震災のときの話は実際にあわれた
いろいろな方々の話を聞くだけですごいものだと思います・・・
しかし、ご無事でよかったですね。

そしてヒト、肉体的にも精神的にも進化してるところと退化してるところがあるって
聞いたことがあります。
それでいうと、その予知的な危険察知能力は退化してしまったんでしょうね・・・
でも遺伝子レベルであるなら、いつか復活しそうな気もしますが・・・
便利になるとほんとそうなってしまうんでしょうね
今いいのか悪いのかわかりませんが

応援ポチッとしていきます
またよろしくお願いいたします
2009/01/19 14:38  | URL | スーパーサイドバック #-[ 編集] ▲ top
- いつもありがとうございます!! -
スーパーサイドバックさん、いつも応援ありがとうございます。
よく友人と話をするんです。今以上に進歩が必要な分野とそうじゃないものを、そろそろ真剣に考えないといけない時期なんじゃないかと。
例えば、医療や福祉などの命に関わる分野では、これからもさらなる発展が望まれるでしょう。もちろんその他にも発展が待たれるものは多いと思います。しかし、大きな代償を払ってまで人間が手に入れる必要なんてないものも、きっとたくさんあると思います。
より良い生活を探求するのは人類に与えられた永遠の課題なのかもしれませんが、技術の進歩だけがそれに直結しているわけではないだろうし・・・。なかなか難しい問題ですね。
2009/01/19 15:03  | URL | N #4.PzH.q.[ 編集] ▲ top
- 初コメントです -
こんにちは。ここでは、初めまして。
でも、お久しぶりです。何年もお逢いしてないけど、そんな感じがしないのはなぜでしょう?
私の大阪時代の特別な存在の人だったからだと思います。当時は、本当にお世話になりました。
震災の日は、福岡に住んでいましたが、ドンと揺れて目が覚めました。日本中が騒然とした日でした。知り合いも被害に遭いました。弟くんの話を聞いたときは、もっと壮絶な感じが伝わってきて、ショックを受けました。まだ引きずっている人もたくさんいると思います。
神経っていうのはとぎすまされすぎていると、ナイーブと言われ、反対過ぎると、鈍感と言われ、中庸なのが生きやすいのかもしれないけれど。
そう都合よくはいかないものですよね。
こちらは、自分の思うようにはならないことばかりで、もうながれにまかせて、のっていくしかないと、手綱をゆるめたら、生きやすくなったような気がします。
こうでなきゃいけないと思うことをやめました。
こうなったら、人生波瀾万丈よ!って感じで、ただいま荒波にのっております。沈まないようにしなくちゃね!まあ、ダイビングのライセンスもあるから大丈夫!?
相変わらず、絵も素敵です。
手描きの絵も好きです。
これからもよろしくお願いします。
2009/01/20 02:15  | URL | coffee-story K子 #cUHsgXGE[ 編集] ▲ top
- 初コメント、ありがとうございます -
K子さん、どうもありがとうございます。
こちらこそ大阪時代には、お世話になりました。経験も知識も豊かなK子さんには、本当にいろんな場面で助けてもらいました。ありがとうございました。
自分の思うようにはなかなかならないですが、抗うだけではなく、時には大きな流れに身を任せることも大事なことじゃないのかなと、最近は僕も思えるようになりました。「明日は明日の風が吹く!!」と言います。ある意味、開き直ることも必要なんだなあと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
2009/01/20 16:25  | URL | N #4.PzH.q.[ 編集] ▲ top
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